桜を種から育てています

カテゴリー:日々の生活 投稿日:

桜の実がなっているところ
それは2005年の梅雨時のこと。近所の桜が一斉に実を結び、ポタポタと地面に落ちているのを見て…素人の考えることは恐ろしいものですね、実をプランターにでも植えておけば来年には花が咲くだろうと思い、その場で30個ぐらいの実を拾い集め…そんなことをきっかけに、桜を種から育ててみる試みがスタートしたのです。

いつものように、まずはWebで情報収集。果肉を綺麗に落として、種を冷蔵庫に保管、秋に土に蒔いて翌年発芽、以後3~4年で花を結ぶ…なんだ、来年咲く訳ではないのか…。加えて、僕が拾ってきた実はヤマザクラかオオシマザクラのもの。普通に植えると樹高十数~二十数メートルの木に育つ種類なので、盆栽/鉢植として小振りに育てるにはそれなりのテクニックが必要らしい。まあ、折角ですからね、とにかく植えてから考えましょうか。

桜のタネ
調べた情報通り、果肉をしっかり落として種だけにして、一度乾燥させたものを冷蔵庫に仕舞っておきます。で、12月にプランターに埋めて待つこと3ヶ月…

桜の芽がでたところ
2006年の2月下旬に最初のものが発芽。その後、続々と芽が出てきました。大体、三割ぐらいの発芽率。あんまり多くても困るので、4本だけ選定して、一本一本別々の鉢に移植。ほぼ同じ条件なのに、育つスピードとか葉の付き方とかちょっとずつ違うのは、人間の兄弟と一緒で面白い。

桜1年目の夏
8月には50cm~1m近くまで成長。最初に発芽した一鉢だけ大切に育てることにして、二鉢は盆栽の実験台に、もう一鉢は友達のお寺に貰われて行きました。

桜二年目の春
冬も無事に越して、2007年の春。お!つぼみらしき膨らみ…もしかして咲いちゃうか…

桜二年目の春-4月
うーん、やっぱり駄目でした。葉っぱだけです。2年目で咲いちゃうものも希にあるらしいのですけれど。

桜二年目の初夏
2007年7月、最初の一鉢が2m近くまで伸びたところ。日照不足のベランダで育てるには、大分無理のある大きさになってきたようで、専用の農薬を使っても葉っぱがすぐに病気になります。

剪定とか接ぎ木とかデタラメに実験している二鉢は手元に残すとして、大事な最初の一鉢は、どこか貰い手を探そうかと思い始める今日この頃。関東近県の公共施設だと様子も見に行けて大変有り難いんですけど、協力して下さるご奇特な方、どこかにおられたりしませんか?


後日談

いちおうこの2年後にベランダで花を咲かせた後、友人宅の農家の庭に移植。以後、毎年見事な花を咲かせてくれております。



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