ヴィッツのワンウェイバルブを使ってTW200の内圧コントロールを試す

カテゴリー:TW200, バイクと車 投稿日:

TW200を購入して約一ヶ月。既に1000kmほど走っています。

TWと林道

とにかくタイヤが太いだけあってフロントもリヤもグリップ力がすごい!

ダート走行ではタイヤの重さとサスペンションストロークの少なさこそ気になりますが、ガケのようなところや、ジャンプを必要とするセクションでなければ、絶対的な走破性はセロー+トライアルタイヤよりも良いくらい。

オンロードでのコーナーリングも、車重の軽さもあって、ブロックタイヤのくせにVMAXよりずっと気持ちよく曲がれる。

ブレーキが効かないと悪評高いフロントドラムも、VMAXからの乗り換えである僕にとっては全く問題なく。

メカノイズこそ古い空冷らしく少々大きめですが、排気音は実に静か。

どんなところでも気軽に入っていけるし、コーナーリングも楽しいし、実に素晴らしいオートバイ・・・というかVMAXがいかに不自由な乗り物だったかを思い知らされる毎日です。


とはいえやはり、VMAXから1000ccも排気量を落とすと、悲しいくらいの非力さに切なさを感じてしまうのも確か。多くは望まないけれど、もうほんの少しだけでもパワーアップをと思い色々と調べていたところ・・・この数年の間に、単気筒やVツインなど不等間隔爆発のバイクの世界では、クランクケース内圧コントロールというチューニングが流行っていたようで。

クランクケースからエアクリーナーボックスに伸びるブリーザーホースの途中にワンウェイバルブを取り付け、クランク室内外の空気の流れをエアクリーナーボックスへ向かう方向だけに制限することで、ポンピングロスが減って燃費アップ&パワーアップ&低速域でのエンブレがマイルドになるとのこと。

ピストンが下死点のとき以外はクランクケース内が負圧になるわけですが、オイルシールが痛むほどの負圧にはならないのでエンジンを壊す心配もないとのこと。

多くの方がプラシーボ以上の効果を感じているようですし、KTMやBMWあたりで純正採用されている車種もあるということですから、眉唾ものの技術ではないのでしょう。

2、3万円もする商品が多いようですが、ワンウェイバルブであれば一応は何でも効果が実感できると言うことなので、僕もとりあえず試してみることにしました。


今回使用したのは、ネット上で定評のある、トヨタのヴィッツ用のワンウェイバルブ。近所のトヨタ共販で800円程度。

ヴィッツのバルブ

これに耐油チューブ&ホースバンドを使ってノーマルのブリーザーホースの間に割り込ませます。

耐油チューブをかぶせてブリーザーホースに割り込ませる

わずか3分のお手軽チューン。小さい部品なので装着後も違和感はまるでありません。

sono4

で、インプレ。

低速でのエンブレは確かに若干マイルドになります。着けたり外したりで違いがはっきり分かるので、プラシーボではありません。

が、効果は本当にそれだけです。

2ストのようにエンブレが効かなくなる訳ではありませんし、ガレ場での操作性が楽になる程のものですらありません。

巷で言われているようなパワーアップも感じられませんし、最高速も変わりません。

燃費についても、長距離巡航なら少しは違うのかもしれませんが、街乗りでは全く変わりません。

むしろ、クランクケース内をブローバイガスだけが占めてしまうことや、外気導入による冷却効果がなくなることなどから、エンジンオイルの劣化が早まることが大いに懸念されます。

たかだか千円位で変化が分かる改造というのも珍しいわけですが、リスクを背負うほどの効果が無いことはだけは確か。結局2、3日で外してしまいました。

プラシーボじゃないと分かっただけでも良かったですが、少なくともTW200とヴィッツのワンウェイバルブの組み合わせには千円を出すほどの価値もないというのが僕の結論。

まあ、より大排気量のバイク・よりタイヤが細いバイクへの装着や、内圧コントロールバルブ専用品などでは、もっと大きな効果が得られるのかもしれません。

どうぞ何かのご参考に。



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