セミナーというもののもう一つの価値を、久々に思い出した夏

カテゴリー:ウェブ, 仕事 投稿日:

もう半月ほど前になりますが、去る8月25日、名古屋で1時間ばかり、セミナーをやってきました。

メインスピーカーではなく、この人のオマケといった感じだったのですが、何せ久々のセミナー。失礼のないように、スライドを100ページ近く用意して、失敗の少ない「紙芝居方式」で進めたものの…尺が1時間だと、もうちょっと話を減らして掘り下げた方が良かったかなぁ。ちょっとでもお役に立てていれば良いんですが…。

さて、これまでの経験上、ライティング系のネタはあまりセミナー向きではない-少なくとも僕が言いたいことはセミナーではなく書籍向け-というのが僕の実感で、ここ数年はやむを得ない事情がある場合を除いて極力お断りし続けてきたわけですが、今回のセミナーでちょっとだけ心境の変化がありました。

まあ、実際には、セミナーそのものではなく、セミナー後の懇親会でそう思ったんですけど。

ずっとフリーランスとして活動してきたことから、僕にはジャンルを問わず様々なお仕事の経験があり、その辺の“汎用性”の高さから一般論としての“Webライティング”の語り部として扱っていただいているわけですが、個々のコンテンツのジャンルごとにみれば、それらを一番専門的に手がけているのは企業のWebマスターさんや広報担当者の方々なわけで。これまで気づきもしなかった企画・編集上の悩みを(お酒の力もあって)実にたくさん知ることができました。そんな感じの知識を、もっとたくさん得ることができれば、もうちょっと実践的なお話がしていけそう。やっぱり自分や回りの人間の経験だけで話せるネタは限られますからね。

これまで、自分がメインスピーカーとして参加してきたセミナーは、終わったら解散、といった流れのものばかりで、参加者の皆さんの声を知る手だては、わずか数分で書いていただくアンケートのみ。もちろんそれも、貴重な反省材料にはなるわけですが、直接膝を交えて、じっくり話ができる懇親会というのは、とても有意義なものだなぁと感じた次第。仕事に関係すること以外にも、面白い話がたくさん聞けましたし。


もちろん、懇親会というやつは、参加者側にこそメリットが大きいものです。セミナー講師の「ここだけの話」も聞けますし、お仕事上つながる可能性のある様々な会社の方と出会うこともできますし。

思い起こせば、僕がWeb専門誌とのパイプを持つことができたのって、とあるセミナーの懇親会で、著書をお持ちのIT技術者の方と知り合いになったことがきっかけです。

その頃の日記を読み返してみたら、「セミナー講師の話からヒントを拾い出すことも重要だが、名刺交換や懇親会を通じて人間関係を爆発的に広げる。それこそが貴重な時間を費やし、高い金を払ってセミナーに参加することの、本当の意義だ。」などと自分で言っていました。すっかり忘れていたけれど。

まあ、それはちょっと短絡的だとしても、今回の経験で、セミナー講師のご依頼や、セミナー参加のお誘いを、ただただ嫌がってばかりいるのって勿体ないことだなぁと痛感したわけです。別に懇親会がなくても自分で“打ち上げ”と称して参加者の皆さん誘えば良いわけですからね。いや、もう、何でこれまで忘れていたんだろう。我ながら、ほんと、間抜けだなぁ。


でまあ、そんなこんなでモヤモヤしていたところ、旧知のカラーコーディネーターの坂本邦夫さんから「東京でセミナーやるから観に来ない?」とお誘いがありました。東京では実に8年ぶりの開催とのこと。

http://www.color-fortuna.com/2010/08/20/seminar20101023/

2010年10月23日(土) 13:30~16:00 T’s渋谷フラッグにて。税込4,500円と、坂本さんのネームバリューからするとかなり嬉しいお手頃料金。もちろん即答で参加することにしました。

とくに懇親会は用意していないようですが、まあ、終わった後は黙っていても飲み会になることでしょうし、そもそも坂本さんという人は、説明が非常に論理的&科学的で、話をちょっと聞いているだけでもスキルアップしてしまう希有な存在です。すでに坂本さんの本を読んでいる方でも、この2時間半で、新しい発見がたくさんあることでしょう。「さすが関西人」といった感じで“しゃべり”もとても面白いし。

Webデザイナーの方などで、自分の配色にいまいち悩みのある方。申し込んでおいて損はないと思いますよ!

なお、坂本さんのセミナー、近々のものだと大阪で9月28日に開催されるそうです。残席が少ないようなので、近畿圏にお住まいの方はどうぞお早めに。



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