梅雨入りを迎えながらプチ兼業農家への道を考える朝

カテゴリー:土と生きる, 日々の生活 投稿日:

実は2年ほど前から、オフの日は友人宅の農業を手伝いに行っています。

きっかけは、ここ数年流行している「週末農業」にあこがれてだったのですが、僕は自炊も満足にできない独身男。市民農園とかを借りてしまうと、自分では食べきれない量の野菜ができてしまいそうなので、ほんのちょっと体験できれば十分。友人も人手の足りない兼業農家だし、手伝う分には迷惑にならないだろう。そんな軽い気持ちではじめて、気がつけば3シーズン目に突入しようとしています。

今は梅の収穫時期。消毒まで手が回っていないので、スーパーに並んでいるようなキレイな実にはなりません。それでも固定客が結構ついているのは、やっぱり友人宅の長年の実績。

実りの時期はやっぱりうれしい!

農家というのは、高度に専門的な職業で、僕がなんとか役に立つのは、力仕事ぐらいなもの。手伝いに行っているというよりは、ただで勉強させてもらっているというのが実際のところですが、2年も経つとやれることが少しずつ増えてきて、欲もわいてきます。自営業のサガというかなんというか、自分の畑、自分が育てた作物で、1円でも良いから利益を出せるようになりたいなぁと。

ただし具体的に考えはじめると、途端に立ちはだかるのが現実の壁。販路はそれなりにつてがあるので、栽培品目にこだわらなければロードコストの面ではなんとか赤字にならずにやれそうなんですが、そもそもの先行投資に結構お金がかかるんです。

草刈り機や耕耘機や消毒器、その他細々とした資機材、それらを収納できる大きさの物置、農道に荷物を積んで行ける車輌…特殊なものは友人に借りるとして、半分ぐらいは中古でそろえても、100万の大台なんて軽く超えてしまう。ましてやそれを、回収できる日がいつになるのかも分からない。脱サラして専業農家を始める人をテレビ番組でよく見かけるけど、とても真似できないと感心するばかり。

とにかく、趣味から一歩踏み出そうとするだけで、かなりのお金がかかってしまうのが農業の現実。願い叶ってプチ兼業農家になれたところで、それで儲かることも生涯無さそう。もちろん本業も生活も圧迫したくない…うーん、うじうじしていても何も始まらないか。よし、いっちょ本気で考えてみよう!

去年漬けた梅酒を飲みながら、兼業農家デビューに必要な金策をちゃんと考えることを自分に誓う、少しほろ酔いな徹夜明けの入梅の朝なのです。

自分で漬けた梅酒は最高!オススメです。



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